人工オパールの写真画像

不規則な遊色を再現した人工・合成オパール

結晶構造を有する他の宝石とは違うオパール、非晶質ならでは不規則な内部構造(分子レベル)がゆえに、あの素晴らしく唯一無二の遊色を奏でてくれます。

 

規則正しい構造を有するものは科学者の方からしたらプラモデルみたいないもので、説明書と材料さえ揃っていれば比較的簡単に合成できてしまうようです。

 

それゆえダイヤモンドの代替となるギュービックジルコニアのように、完璧で人工的な美しさが天然ダイヤと見分けるポイントになったりもします。

 

 

オパールの場合は化学式SiO2・nH2Oで二酸化ケイ素に水分子が水和しているのですが、分子レベルで観察してみると、結晶と比較して各々がぐちゃぐちゃになっているわけです。

 

さらには、オパールが形成される過程で不純物が水に溶けていたり入り込んだ状態で固まっていくので、他の宝石と比較して透明感がなく、別の悪い言い方をすれば汚い宝石となります。

 

あえて用いた汚いという形容詞ではありますが、良い言い方をすれば、唯一無二といわれる個性を生み出します。

 

結晶構造を有する宝石が同じように見えるかわりに、オパールの場合は素人さんでも見分けがつくくらい、一つ一つに色の種類や見え方に違いが表れてきます。

 

 

さて、先日 楽天市場とヤフーショッピングで宝石を調べていたところ、人工・合成プレシャスオパールが販売されていました。

 

→ 楽天市場の人工・合成プレシャスオパール

 

→ ヤフーショッピングの人工・合成プレシャスオパール

 

 

その画像をみてビックリ!パッと見ただけでは天然のエチオピア産やスーダン産のプレシャスオパールと見分けがつかないくらいの出来栄えなのです。

 

プレシャスとは遊色がでるもののことを言います。従来、あまり色のでない人工オパールはたくさん販売されていましたが、下の写真の通り、このクラスのものを見たことがなかったので驚いた次第です。

 

人工クリスタルプレシャスオパール

 

 

しかも地色がクリスタルからホワイト、透明度を高めながらも、色の種類と強度が天然物に近づいてきています。

 

色ムラに規則性があるかないかで判断するしかないでしょう。とはいっても、難しいですね。よーく見てみると、天然物のほうが各々の遊色の大きさに違いや偏りがあります。とはいっても、やはり難しいと思います。

 

答えは、画面に向かって左側が人工、右側が天然となります。

 

 

もし、このクラスの人工物が日本の宝石市場で天然エチオピアオパールとか天然のスーダンオパールとして販売されていたら、私たちの多くは真実が分からいままでいるでしょう。

 

オパールについて偽物か否か判別するために鑑別機関で検査することも少ないでしょうから、人工オパールを天然物と信じこんで所持し続けてしまうかもしれません。

 

 

人工プレシャスオパールには、二酸化ケイ素と水分子に接着や固める働きをするレジンと呼ばれる樹脂素材を配合しています。これらの配合量と熱の入れ方や冷まし方が合成のミソなのかなと思います。

 

 

近年、偽物を販売する人たちは市場から叩き出されますし、個人がネットに簡単に情報発信できなおかつ共有できるソーシャルネットワーク社会ですから、鷹もの商売をする宝石業者は駆逐されるでしょう。

 

その点においては昔とくらべて安心できるものの、やはり、非晶質のオパールであっても判別できる目を養っておきたいものです。

 

人工オパールを見分けるときの方法としては、オパール特有の局所的な曇や遊色の強弱、不均一な色の表れ方などをチェックしていくこと。

 

 

すごく小さな黒い粒のような地上からいただいた不純物をつぶさに見ていくのも大事ですね。また、全体をパッと見た時の第一印象に違和感を覚えないことも重要でしょう。

 

ここでの違和感というのは、なんか綺麗過ぎる、整いすぎている・・・などといった感じです。

 

 

また、研磨された面をみるとわかるかもしれません。レジンがつかわれているので、雑な作りであればそこに違いもあらわれてくるでしょう。

 

日本の市場に入ってきているのは主に東アジアで作られたもののようで、インターネット上で卸売りもしていました。日本語のウェブページも作りこまれているので、日本市場が大きいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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